━━ <社長と一緒に会社のことを真剣に考える社員を増やす> ━━━
発行:株式会社スコラ・コンサルト 中堅・中小企業サポートグループ
【経営者.com】⇒ http://www.keieisha.com
─────────■第17号 2008.02.15■───────────
「経営者.com」より、メールニュースをお届けします。
今回のコラムは、プロセスデザイナー・遠藤咲子が「仕事の目的を通
じて認めあった信頼関係を築く」について書いています。
「経営者.com」は、「社員を主役にする新しいトップダウンの形」を
目指している経営者の ために、5名のプロセスデザイナー(組織風
土改革の専門家)がお役に立つ情報をお届けしてまいります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
△▼ 「仕事の目的を通じて認めあった信頼関係を築く」 ▼△
プロセスデザイナー 遠藤 咲子
【プロフィール】⇒http://www.keieisha.com/category/1155202.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私がこの仕事をしていて、どのクライアント先でも必ずぶつかる場
面があります。それは「○○さんが問題だ」というたぐいの問題提起
です。
こういう場面は、話し合いが進み、具体的な問題や課題が出てくる
あたりから、その解決の阻害要因として出てくるケースが多いのです
が、「○○さんが問題なんです」というだけではわからないので、
「○○さんの何が問題なのですか?」と質問すると、だいたい「協力
してくれない」「聞いてくれない」「上ばかり向いて仕事をしている」
といった答えが返ってきます。
確かに現象としては「協力してくれない」とか、「聞いてくれない」
ということで困っているのですから、「あの人が問題」と言いたくな
る気持ちもわかります。
でも、「問題を解決するには原因が分からないと解決できませんよ
ね?その人はなぜ協力してくれないのですか?」と問いかけても、
「さあ・・・」とか「自己主義だから」としか返ってこないことが多
いのはどうしてなのでしょうか?
現象面からも想像できるように、普段関わり合いを極力持たないよ
うに仕事をしているので、話しかけたり、聞きに行ったりというコミ
ュニケーションがなないため、さらに疎遠になり、協力し合えないと
いう悪循環に陥っていたり、もっとひどくなると、相手の人間性や人
格を問題にして、そりが合わない、どうも好きになれないという感情
を持っていたり、ということがあります。
変革の初期段階においては、特にこういった“人”を、問題や原因
の中心におくケースが少なくありません。逆に改革が進んで、組織の
目的とその目的に向かって自分の果たすべき役割をひとりひとりが理
解、納得していくようになるとそういう発言は極めて少なくなってき
ます。
こういった場合には私たちがよく使うのが、<人と事とを分ける>
という原則が解決のセオリーです。常に起きている問題の事実にアプ
ローチすることはとても重要なポイントです。
しかし同時に、人の問題にも目を向ける必要はないのでしょうか?
人といってもその人の人格を問題にするということではありません。
厳密に言うと人と人との関係性に目を向けるということです。そうで
ないと真のチームとして目的に向かって課題を解決し続けることは難
しくなってきます。要するに目的でつながった信頼関係をつくるプロ
セスも同時に必要ということなのです。
ある銀行でのケースを紹介します。
大手M銀行渉外担当の契約社員のAさんはベテランで、成績も抜群、
行内でもトップクラスの渉外担当でした。ただAさんの作成する書類
はミスが多いうえに、遅れることが多く、注意をしてもなかなか改善
してくれないということで、行内ではわがままで自分勝手な渉外担当
というレッテルを貼られていました。
改革当初の話し合いでは、Aさんがわがままで自分勝手だから事務
のミスがなくならないという問題を指摘する人がたくさんいました。
しかしAさんの性格の問題と事務のミスという事実を分けて考えてい
くことで、「事務のミスをなくす」という課題に着手することができ
ました。
一方「事務と営業が一体となって支店を良くしていこう」という
「ありたい姿」を実現していくためには、事務と渉外担当がチームと
しての信頼関係を構築しないと、本来の目的は達成できません。
渉外担当Aさんを信頼できないという不信感を抱えたままでは、根
本的には問題も解決しないということになり、結局、事務のメンバー
はAさんがなぜミスが多いのか、その原因を正しく把握しようと考え
ました。
事務メンバーの一人がAさんとじっくり話し合うことにしました。
話を聞いてみると、Aさんのお客様はお年寄りが多く、Aさんは聞
きとりながら書くのですが、相手がお年寄りのために覚えていないこ
となどが多かったり、話し相手をしながら書くので、ミスが多くなっ
てしまっているという原因が見えてきたのです。
Aさん側にも、成績が良いので多少のことはカバーしてもらって当
然という甘えがあったこともわかりました。
その後、事務はAさんのお客様状況を分析し、チェック体制とフォ
ローを強化することで、ついに事務のミスはゼロを達成するにいたり
ました。
Aさんもいつも注意されてばかりで気分の良くない思いをしていた
ことを吐き出してからは、自分から事務のところへ相談、協力を求め
に来るようになったそうです。
<人と事を分けて考える>という視点をもって事実を見ていくこと
で問題解決の糸口は見えてきます。そのうえで原因を人格、性格とい
った人間性に偏らずに当事者同士が対話を重ねることで、<仕事の目
的を通じて認めあった信頼関係>つまりチームワークをつくっていく
ことができていくのだと思います。
──────────────────────────────────
第18号は、プロセスデザイナー高橋秀紀がお届けいたします。
──────────────────────────────────
━━ <編集後記> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第17号の内容はいかがでしたでしょうか?
【ご意見・ご感想】は⇒ welcome@keieisha.com までお寄せください。
お待ちしております。
いただきましたご意見・ご感想は、メールマガジンや弊社サイトで
ご紹介させていただくことがございます。
匿名希望や掲載不可の場合はその旨を明記してくださいますよう、
よろしくお願いいたします。
── <発 行> ──────────────────────────
株式会社スコラ・コンサルト
〒141-0022 東京都品川東五反田5-10-25 さいせい池田山ビル3階
中堅・中小企業サポートグループ 岡村衡一郎(事務局 小島佳代)
TEL 03-5420-6251 / FAX 03-5420-6250
welcome@keieisha.com / http://www.keieisha.com
−禁無断転載− (c) scholar.consult.co.,ltd. All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まぐまぐの登録・解除はこちら⇒http://www.mag2.com/m/0000216977.html
経営者.comの登録はこちら⇒http://www.keieisha.com
経営者.comの解除はwelcome@keieisha.com宛メールにてお知らせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
