第13号 社長と一緒に会社のことを真剣に考える社員を増やす

━━ <社長と一緒に会社のことを真剣に考える社員を増やす> ━━━
発行:株式会社スコラ・コンサルト 中堅・中小企業サポートグループ
      【経営者.com】⇒ http://www.keieisha.com

─────────■第13号 2007.12.05■───────────

「社員を主役にする新しいトップダウンの形」を目指している経営
者の ために、5名のプロセスデザイナー(組織風土改革の専門家)
がお役 に立つ情報をお届けしてまいります。
今月は「会社のありたい姿の主語は社員なのか、経営者なのか」
日ごろの支援を通じて思うことを、プロセスデザイナー高橋秀紀が
お届けします。 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
△▼ 「ありたい姿の主語が変わると考える社員は増える」 ▼△
             
                プロセスデザイナー 高橋秀紀
【プロフィール】⇒http://www.keieisha.com/category/1155202.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■社長と一緒に考える社員、何人イメージできますか?

 会社の「ありたい姿」を実現していくプロセスをイメージしたと
き、あなた(社長)と一緒に考える社員を何人イメージすることが
できますか?
 一緒に考える社員を多くイメージ出来ればできるほど、「社長と
一緒に会社のことを真剣に考える社員」が増えていく可能性がある
のではないでしょうか。

 「自分(社長)が誰よりも会社のことを真剣に考えている」
そして、「誰よりも懸命に頑張っている」
しかし、「会社のことを一緒に考えてくれる社員が少ない」

 こんなふうに悩んでいる社長は少なくないと実感しています。そ
んな社長との対話を通して感じることがあります。それは、社長ひ
とりで考えられるもの、または答えの大部分をすでに持っているも
のの集大成を「会社のありたい姿」として思い描いている場合が多
いということです。
 そこから生まれてくるのは、自分一人ではこなせないから社員に
指示・命令を通してやってもらうというマネジメントスタイルです。
既に答えが見えているものは容易に管理できる、管理できることだ
から指示・命令が中心となる。結果として、社員は指示待ちで受け
身の傾向の強くなり、ますます考える社員が少なくなる。これは当
然といえば当然のことだと思います。


■変革事例:自動車販売会社A社のビジョンの変化から

 次にご紹介するのは、従業員数400名の、ある自動車販売会社A社
が風土改革を通して、社長と社員がともに考え描いたビジョンです。


 【自動車販売会社A社 2010年ビジョン】
  ─────「ひとりでも多くのお客様に愛される会社」
  
 具体的な達成目標(定量目標)のイメージとして、以下の3つ
 の指標を設定しました。

  ・固定客数   ○万人
  ・占拠率    ○○%
  ・CS総合満足度 ○○ポイント

 そして、それを支える会社の状態目標(定性目標)として以下
 の3点を掲げました。

 (1)ES(社員満足)、CS(顧客満足)
    社会貢献「友人に自慢できる会社」
 (2)ES(社員満足)を感じる仕事「仕事に充実感を持てる会社」
 (3)仲間意識「社員みんなが自分の存在意義を実感できる会社」


 このビジョンには、社長一人では決して実現しえない未知の領域
と高い目的が描かれています。

 風土改革に取り組む以前、そもそもA社では、目標といえば新車販
売台数一辺倒で「いかに数多く売るか」だけに注力してきました。
それが、今では「ひとりでも多くのお客様に愛される会社」を目指
し、新車販売ではなく「固定客」などを目標に設定しています。新
車を販売することは、経験から社長一人でも答えが出せることです。
しかし「固定客」をつくるとなると、CS(顧客満足)など、とても
社長ひとりの力では容易に答えが出せるものではありません。
 このビジョン実現には、社長ひとりの力ではなく、全社員の力が
必要になったのです。そして、全社員が社長と一緒に考え動いてい
ることをイメージしたとき、ES(社員満足)をはじめとする状態目
標も合わせて描いていきました。
 これを機に、今までは指示命令で社員を動かしてきたマネジメン
トスタイルから、難しい課題に関しては、積極的に社員と相談する、
社員同士が相談・協力できる機会をつくるなど、社員を生かしてい
くマネジメントスタイルへと社長自身も大きく変化していきました。

 印象的だったのは、「目指すものを実現してくには自分一人では
難しいものになってしまったんです。とても一人で全てを管理する
ことが出来なくなったというほうが正解なのかもしれません」とい
う社長の言葉でした。

 「ありたい姿」を自分(社長)のはるか上に置く。それは自分一
人では実現しえないので、社員の力が必要になる。自ずと社員に相
談するなど、社員を生かすマネジメントスタイルへと変化していく。
これは、自分(社長)一人が目指すものから、私たち(社長と社員)
が目指すものへと「ありたい姿」の主語が変わっていくことだと思
います。社長も含め全社員が生き生きと働く姿が「ありたい姿」と
して思い描かれ、社長も社員と一緒に実現に向けて考え動いている。
この状態が「社長と一緒に会社のことを真剣に考える社員が増える」
ということ。この状態になれば、会社は社長の枠を超えて成長して
いくことにつながると考えています。


──────────────────────────────────
第14号は、プロセスデザイナー高木穣がお届けいたします。
──────────────────────────────────

━━ <編集後記> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第13
号の内容はいかがでしたでしょうか?
【ご意見・ご感想】は⇒ welcome@keieisha.com までお寄せください。
お待ちしております。

いただきましたご意見・ご感想は、メールマガジンや弊社サイトで
ご紹介させていただくことがございます。

匿名希望や掲載不可の場合はその旨を明記してくださいますよう、
よろしくお願いいたします。

── <発 行> ──────────────────────────
株式会社スコラ・コンサルト
〒141-0022 東京都品川東五反田5-10-25 さいせい池田山ビル3階
中堅・中小企業サポートグループ 岡村衡一郎(事務局 小島佳代)
TEL 03-5420-6251 / FAX 03-5420-6250
welcome@keieisha.com / http://www.keieisha.com

−禁無断転載− (c) scholar.consult.co.,ltd. All rights reserved.
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
まぐまぐの登録・解除はこちら⇒http://www.mag2.com/m/0000216977.html

経営者.comの登録はこちら⇒http://www.keieisha.com
経営者.comの解除はwelcome@keieisha.com宛メールにてお知らせください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━