━━ <社長と一緒に会社のことを真剣に考える社員を増やす> ━━━
発行:株式会社スコラ・コンサルト 中堅・中小企業サポートグループ
【経営者.com】⇒ http://www.keieisha.com
─────────■第14号 2007.12.17■───────────
「社員を主役にする新しいトップダウンの形」を目指している経営
者の ために、5名のプロセスデザイナー(組織風土改革の専門家)
がお役に立つ情報をお届けしてまいります。
今月は「変化を生み出す『場』を保障する」、実際に支援した自動車
販売会社の事例をとおして、プロセスデザイナー高木穣がお伝えしま
す。
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△▼ 「変化を生み出す『場』を保障する」 ▼△
プロセスデザイナー 高木穣
【プロフィール】⇒http://www.keieisha.com/category/1155202.html
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私たちが変革を進めていく際、「対話の場」はとても重要なものです。
この「対話の場」から人や関係性に関する変化が起きていきます。
トップから変革を行っていく際も、この「対話の場」をいかにうまく
活用していくかが重要なポイントとなっていきます。
今回は私が関わったある自動車販売会社の例です。
社長は、「いろいろなことをやってきたが、うまくいかない。それど
ころか、社内の活力は落ちてきているような気がする」という動機か
らスコラ・コンサルトの方法論を取り入れることにしました。
支援を本格的に始める前に、数名の社員にヒアリングを行うと、「社
長は”すぐに怒る=ぶち切れる!”ので怖い」という評判でした。か
なり多くの人にヒアリングをしたのですが、多かれ少なかれ同じよう
な印象を社長に持っていました。実際にその”ぶち切れた”場に居合
わせていない人も、あたかもその場にいたように社長が切れたエピソ
ードを語ってくれるのです。仲間同士のうわさで社長の怖さは増幅さ
れていました。
そんな社長と私は話し合い、まず活性化のキーとなる店長たちのオフ
サイトミーティングを開催することにしました。
店長は最も社長に対して不満を持っている層であり、お互いもライバ
ル意識を持ち、過去のレッテル貼っている人たち同士なので、どうな
るかは不安な部分もありました。
一泊二日で私も入ってオフサイトミーティングを行いました。実際や
ってみると出てくるのは、社長を含め、役員に対する不平・不満です。
上に対する不満や愚痴のオンパレードです。日頃抑圧されたものが一
気に吐き出された感がありました。
そういった状況の中でも、ある店長さんは社長を見直し始めていまし
た。その店長さんが言うには、「こういった店長同士で自由に意見交
換ができる場を提供したというだけで社長は変わりはじめていると思
う。以前は、店長同士が結託するのを恐れ、店長同士を分断し、自分
がコントロールしやすいようにしているように見えたからねえ。」
実際、社長は店長同士に自由に話をさせて、何が起こるか不安な部分
はたくさんあったと思います。私たちにもそれはおっしゃいませんで
したが、ある種の覚悟をもってやられたのは間違いありません。
多分、この店長さんはその覚悟を感じとり、そういった発言をされた
のだと思います。
以後、この「店長オフサイト」は1ヶ月に1回、定期的に開催されまし
た。半年くらいは愚痴・不満も含めた結論の出ない語り合いだったの
ですが、そのうちにグループの中で自然にリーダー的な立場になる人
たちが出てきて、その方々を中心に意見がまとまるような話し合いが
できるようになっていきました。
こうなってくると、施策の現場展開が早くなってきます。社長と店長
の中心メンバーが合意すれば、他のメンバーにすぐに展開されますし、
店長からの要望も中心メンバーを通じて、社長と相談することが可能
になります。
この連携を使って、さまざまな取り決めやうまくいっていないしくみ
の廃止などが実現されていきました。
いったん、トップ層と現場の意思統一がしづらい風土になったときに
は、まず現場のキーマン同士が横の連帯意識を高めるのが一つのやり
方です。ここの仲間意識が強くなると、上の階層の人に対して、現場
の総意としての自分たちの意見の主張がしやすくなります。
そうなってくると、経営層と現場の長たちの対話ができるようになり、
会社が向かうべき方向性が共有されていきます。
店長オフサイトの途中、社長がどんな心境だったのかを聞いたことが
あります。最初は「我慢、我慢」と思っていたけど、気にしないよう
にすると逆に気にならなくなって、怒ることも以前よりも少なくなっ
て楽になってきた、とおっしゃっていました。
社長が「対話の場」つまり、成果を求めない、語り合うことを第一義
にする場を保障することによって、変化は生まれてきます。あとは意
思をもって、そういった「場」を運営していこうとする人が登場すれ
ば、さらに変化は促進されていくのです。
現在の忙しい中、自由に語り合う機会がなくなっているので、ますま
す企業は活力をなくしていっています。私たちは、組織内に「対話の
場」をつくっていくことの必要性に、多くの企業のトップに気づいて
いただきたいと思っています。
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第15号は、プロセスデザイナー岡村衡一郎がお届けいたします。
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━━ <編集後記> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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