●儲かる企業風土をつくる2つの条件
真に儲かる=お客様の支持がダントツに得られる企業をつくるには、2つの条件が必要です。
@本気で会社をよくしていきたいと思う社員が階層毎に存在すること
Aその社員どうしが立場を超えてありたい姿を実現するための協力関係を築いていること
この二つの条件をつくろうと努力している企業は数多くありますが、実現している企業は、少ないのではないでしょうか。
例えば
−経営層は、本気でよくしていきたいと思っているにも関わらず、現場層にそのように思っている社員が少ない。その状況を打開しようと指示命令で社員を動かし、「儲けの力」を幹部社員だけで強めているケース。
−「当社の製品は業界水準を超えている」、「売上・利益共に昨年度を上回っている」など、現状の「儲けの力」に対しての達成感または満足感を持ち、維持する事に力を入れている。その中では、問題意識を持つこと自体が周囲から特異な存在として認識され、言いだしっぺは損をしてしまうという雰囲気が充満しているケース。
両方のケースとも「儲けの力」はありますが、真に儲かる企業への取り組みには発展しないのです。
●業界ダントツを目指す風土改革が真に儲かる企業をつくる
企業が「儲かる」ための取り組みを大きく整理すると3つあります。
1.業界平均を目指す「不具合対策」という取り組み。
2.業界平均を大きく超えて行こうとする「改善」という取り組み。
3.業界ダントツを目指す「改革」という取り組み。
一つ目と二つ目の取り組みは、指示命令の範囲で実現が可能です。
しかし、三つ目の改革を実現するには、さきほど触れた2つの条件、@本気で会社をよくしていきたいと思う社員が階層毎に存在すること、Aその社員どうしが立場を超えてありたい姿を実現するための協力関係を築いていることがないと実現はしません。
業界ダントツのありたい姿を実現するということは、トップを含めた会社の誰もが到達したことない未知の領域であり、本気で会社をよくしていきたいと思っている社員と一緒に答え作り出しながら進めていくという新たなプロセスを必要とします。こういった一連のプロセスをつくっていくことが企業風土改革なのです。
●固定客をつくるという「ありたい姿」を実現する階層を越えた取り組み
企業変革ストーリーでご紹介したABC自動車販売の幹部社員が「新車販売台数よりも固定客をつくるためのCS(顧客満足)をマネジメントする方がはるかに難しい」と言っていたのが印象的です。
ABC自動車販売にとって、新車販売台数をマネジメントするということは、「不具合対策」もしくは、「改善」の領域であり、固定客をつくるCSをマネジメントするということは、トップにとっても社員にとっても「改革」という未知の領域でした。
「固定客をつくる」という一見シンプルですが、改革の領域を要する「ありたい姿」を実現するには、幹部だけがいくら考えても、また、社員だけがいくらがんばっても実現はしないのです。
企業風土改革という一連のプロセスの中で、本気で会社をよくしていきたいと思う社員を見つけ、能力を引き出し、ありたい姿の実現に向けた協力関係を築きあげていくことが、真に儲かる=お客様の支持がダントツに得られる企業風土を実現するのです。
